臀部慢性膿皮症にかかってから治るまでの体験談

数年前、お尻に湿疹が広がり、臀部慢性膿皮症と診断されました。臀部慢性膿皮症になったときの肌の様子や私生活、原因、治療法など体験談を紹介します。

一度治っても繰り返し発症するため、新しく炎症しないようになるまで1年ちょっと、痕があまり気にならなくなるまで1年半かかりました。

中年男性がなりやすい病気で、女性でなっている人のSNS等調べてもあまり出てこなかったので参考になれば幸いです。

臀部慢性膿皮症になったらどうなる？肌の様子は？

赤みと痛みが同時に出る→しこりが大きくなり膿がたまる(ここが一番痛い)→皮膚が破れて膿と血が出る→ガーゼなどで保護→膿を出し切ったあとは痛みはおさまるが、肌がへこんだり赤黒くなったり痕が残る

初めに症状がでたのは足でした。膝の裏にできたので、動くたびに痛みがありました。赤みを持っていただけだったのが、だんだん固く大きくなり、中に膿がたまっているのがわかりました。

衣類などに触れるとものすごく痛いのでとにかく気を遣いました。膿を出し切ったあとは、大きな痕になりました。

周りに帯状疱疹じゃないかと心配されたので、病院に行きましたが、すぐには診断が下りず、臀部慢性膿皮症と診断されたのは病院を変え、3ヶ月後でした。

膝裏から始まり、太もも裏、お尻へと広がっていきました。

お尻にできるのがとても厄介で、座るたびに痛みに耐える生活でした。

ひどい時は一度にお尻に3.4個できました。

1つあるだけでも、なかなか激痛なのですが、左右両方にできてしまったときは、家ではうつ伏せ、横向きに寝転んで過ごすことが多くなりました。

膿を出し切っても、痕がいくつも残るので、温泉にはとても行く気になれませんでした。家族も思わず顔をしかめるほどで、気持ち的にも沈むことが多かったです。

温泉に行けるようになったのは最後の赤みがなおってから1年半ほど経ってからでした。

膿を出し切った後は、深く皮膚が抉れるので治りが遅い上に、お尻は色が白いためよく目立ちました。

医者からは、これといった原因はなく、体質と言われました。

体質と言われてしまったら改善しようがありませんよね…。黄色ブドウ球菌という細菌が原因だったそうですが、誰の肌にでもいる細菌です。これが皮膚に化膿を起こしているようでした。

とにかく清潔にと言われました。

毎日お風呂に入っていましたし、特に不衛生な生活をしていたわけではありません。

ちなみに家族に特別肌が弱い人などはおらず、この症状が出た人はいません。

大切にしたことは、少しでも症状がでたらすぐ病院に行き薬(抗生剤)を飲み始めること、汗をかかないこと、清潔にすることです。

お医者さんは毎回様子を見てくれて、合う抗生剤を探してくだっていました。

そしておすすめはしませんが、前回出された抗生剤を1錠飲まずに取っておいて、次症状が出たときに即飲むようにしていました。

赤みが出て痛みが増す前に飲むようにし、すぐ病院にいって薬をもらっていました。

抗生剤さえさえ飲めばそれ以上は赤みが広がないことがほとんどでした。逆に赤みが出てから、飲み始めるまでに1日でも空いてしまうと、症状が悪化し、その分赤みも広がったり、数が増えたりして大変でした。

また、当時体を動かす仕事だったので、汗をかいてもすぐに流せなかったのですが、部署を変えてもらい、デスクワークの仕事に変更してもらいました。

そのため、汗をかいたまま放置することは無くなりました。休みの日に少しでも体を動かした場合は、すぐシャワーを浴び、放置することをやめました。

また筆者の場合は途中から生理も関係しているのでは、と疑い始めました。医者からはっきりと言われたわけでないですが、生理後特に症状が悪化しやすいようでした。

臀部慢性膿皮症にかかってからは、生理後は無理せず体を休めることを優先しました。

新しい炎症が出なくなるまで1年ちょっと、痕があまり気にならなくなるまで1年半ほどかかりました。

筆者は初めに症状が出始めたとき、すぐに薬を飲まなかったため、広がってしまい治るまでに時間がかかりました。すぐに病院で抗生剤をもらっていれば、ここまで悪化しなかったのでないかと思います。

臀部慢性膿皮症にかかってから、治すまでに気をつけたことは、肌を清潔に保つこと(汗をかかない、かいたらすぐに流す)、薬は症状がでたらすぐに飲むことです。

温泉やプールに行けない、1年半ほど痕が残る、痛みで動きが制限されるなど生活に大きな悪影響を与えます。

筆者自身もまたいつ発症するのか不安ですが、悩んでいる人のために少しでも参考になれば幸いです。